
和声学でやることまとめ
どうも、吉岡です。
今日は和声学の話です。
以前、和声学で一番有名で重要であるだろう禁則、
「連続5度・8度」について話をしました。
今回は和声学全体を通して、どんなことを学んでいくのかをまとめてみました。
和声学全体で学ぶこととは?
現在、和声学の本は様々なものが出ています。
今回は僕が学生時代に勉強し、一番有名であろう
いわゆる芸大和声の3冊の本をベースにお話を進めていきたいと思います。
クラシック系の音楽理論を勉強しようとした方ならご存知だとは思いますが、
赤、黄、緑の小難しいと悪名d……もとい、定番の3冊です。
全3冊で和声学のあれこれに言及しているわけですが
要点をまとめると以下のようになります。
1.)ハーモニーの種類
2.)音の配置
3.)音の連結
4.)音の装飾と衝突の回避
これらを、連続などの禁則や、限定進行音などのルールを守りながら
学んでいい曲作っていこうぜ!というのが和声学ですね。
順番に概要を説明していきますね。
1.)ハーモニーの種類
これはもうそのままです。
コード理論で言う主要3和音、そしてダイアトニックコードからスタートし、
※ただし、和声学では3の和音(CメジャーでいうとEm)と
7の和音(CメジャーでいうとBm-5)は特別で、
使用が解禁されるのは相当後半になります。
副7の和音(いわゆるセカンダリードミナント)や
借用和音(サブドミナントマイナー)など、
勉強を進めるにつれて、様々なハーモニーが解禁されていきます。
和声学に置けるコード理論的な要素ですね。
当然、現代のコード進行には対応していない部分も多々あります。
裏コードとか出てこないですしね。
逆に言えば、コッテコテのいかにもクラシック!みたいな曲を書きたいときには
和声学で登場する和音・進行で作曲するとそれに近づくことになりますね。
2.)音の配置
こちらは4つのパートを使い、音をどのように重なるのか、という要素です。
密集配置(=クローズヴォイシング)
開離配置(=オープンヴォイシング)
の2つが最も基本的な形となり、
第3音の重複の回避や、限定進行音を守るなどの事情で
時折、オクターヴ配置(バス以外の上3声の音程幅がちょうど1オクターヴの配置)
という配置を取りながらも均衡の取れたハーモニーを目指します。
3.)音の連結
こちらは4つのパートそれぞれをどのように繋げていくのか、という要素です。
2.)が縦方向についての話ならば、こちらは横方向の話です。
ソプラノやバスの動きをみつつ、
共通音(前後の和音で同じ音)はそのまま同じパートが担当し、
限定進行音はしっかり守って進行する。
ややこしいと感じるかもしれないですが、
音をしっかりと味わいながら数をこなしてくと
だんだんと感覚がつかめてくる部分です。
4.)音の装飾と衝突の回避
これは3.)までの要素に比べると、応用的・発展的な内容です。
実際これが登場するのは和声学の勉強の後半になってから。
ただコード弾きをしていたみたいだったこれまでの課題からステップアップし、
よりメロディ的なラインに発展させていくためにどのようなことに気をつけるのか?
ということを学ぶ要素です。
そして音のラインを装飾した結果(=音を動かした結果)、
そのままだと他のパートと音がぶつかって汚い響きになってしまう場合があります。
それをどのようにかわすのか?というのが衝突の回避です。
まとめ
和声学で学ぶのはこういったことですね。
もちろん、要点をまとめたからといって
すぐにできるようになるわけではありません。
しかしこういうことを学ぶんだ!ということがわかっていれば
長く、小難しい和声学の世界における
羅針盤のようになるだろうと思い、まとめてみました。
もし需要があるならここでまとめた
各項目を今後詳しく解説していこうと思います。
といったところで今回はこの辺で!
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