
和声学で連続5度・8度がダメな理由
こんにちは。作曲家の吉岡竜汰(@ryuchan_GGWL)です。
「和声学」をかじったことがある人、
オーケストラなど、クラシックのアレンジを学ぼうとした人
連続5度はダメでナンチャラカンチャラ…
こういう文章を読んでウゲッと思われた人も多いのではないでしょうか?
「連続5度・8度がNGなのはわかりますけど、
それが何故なのかが分からないです」
って人、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?
和声学で連続5度・8度がNGとされる理由
・4声の独立性が損なわれる
・ハーモニーのバランスが崩れる
・そこだけ浮いて聞こえる
あたりがよく挙げられる理由でしょうか。
しかし、その一方でこう考えられた方も多いはずです。
ポップスはもちろんのこと、
クラシックの曲でもこれらの禁則を無視してるの
たくさんあるよね!? と。
どういうことなの!?
教科書に名前が残るような人でも禁則やらかしてる!
大いに混乱されるかと思います。
一言でその理由を言うならば
目的の違いです。
じゃあ目的って何さ
和声学と言う学問は4パートでの演奏を基本にした
美しいハーモニーを形成するためのあれこれを学ぶ学問です。
バランスの取れた綺麗なハーモニーのラインを作る
これが和声学で学ぶことなんです。
例えばなのですが、
バンドプレイヤーの方はパワーコードを想像してください。
あれはルートに5度を重ねて演奏するテクニックです。
そのサウンド感は5度上の音が加わった、と言うよりは
それ以上にルートの音が厚みを増して
強調されたようなサウンドになりますよね。
ルートの音と5度の音の関係が対等である感覚ではないと思います。
なので部分部分、所々で8度や5度が形成されるのは
これは仕方がないし、当然のことです。
しかしそれが連続で形成されてしまうと
4パートでバランスのとれた美しいハーモニーを作る
と言う目的から逸れてしまうのです。
なのでクラシックの曲で禁則らしき動きがあるところは
美しいハーモニーの形成ではなく、別のところに目的があるから
意図的にそういう風にしている…と解釈できます。
(もしかしたら純粋にやらかしてる人もいるかも…笑)
和声学を知らない方はこのあたりで混乱され、
手を出すのに二の足を踏んでしまうことが多いように思います。
「理論」はあくまでも「ツール」!
なくてもどうにかなるけど、あれば便利。
そういった代物です。
なので使用用途(目的)が分かっていれば怖くないです!
といっところで今回はここまでです!
ここまで読んでくださってありがとうございます!
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